社員が『会社と仕事を好きになる経営の仕組み創りを支援する』日本で唯一の社労士事務所

Ⅶ.企業内大学・経営塾(コーポレートユニバーシティ、マネジメントカレッジ)

会社の中に学校を創って、「自社にピッタリの自社独自の人財育成の仕組みを内製化」しようと言うものです。受講生はもちろん、講師も社長と社員で構成され、江戸時代の「藩校」のような、もう少し小さい規模では、社長を塾長とした「松下村塾」のような教育機関です。

私たちは顧客企業の依頼に応じて、新入社員研修、管理職研修、経営戦略策定研修、ロジカルシンキング研修、業務改革研修、QC手法研修、コーチング研修等20種類以上の研修を企画し、講師を担当させていただきました。研修受講者は延べ300人以上です。また、私たちも講師としての手法・知識・資格を得るためにビジネススクールや大学院、専門学校、研修団体主催の専門研修などに通いました。教えるために、学習したのです。受講者と講師と言う正反対の立場、教えることを前提に学ぶと言う、10年以上の実体験の中から、次のような、当たり前すぎる「解」に行きつきました。

❶自分たち(中小企業)のニーズにピッタリの外部研修は存在しない。
❷人は、教えてもらう側の時より、教える側に立った時の方が多くを学ぶ
ということです。

そこで私たちは社員研修の依頼を受けると、依頼先の経営者、管理職と一緒に、自社の経営理念や経営戦略に「ピッタリのカリキュラム」を策定し、同時に講師も担当していただくと言う「研修の内製」のお手伝いをするようにしました。これが企業内大学の始まりです。

最初の設立は平成7年に社員40人ほどのアルミダイキャスト部品の製造工場でした。試行錯誤の連続でしたが、3年後には定着し、その後も見直し・進化を遂げる中で、企業風土は一変し、単なる下請けから技術提案のパートナー型企業へと変貌を遂げました。収益率も加速度的に向上していきました。この会社の事例をモデルに、その後5つの企業内大学を設立しました。主に中小企業ですが、中には社員数2000人の物流会社や店舗数400店の中華チェーンの会社なども含まれています。

企業内大学を設立した会社の経営者は、「経営戦略は真似できるが企業文化や人材育成は真似ができない差別化戦略だ」とその有効性に確信を持っています。

企業内大学は上司と部下を超えた、先生と生徒、師匠と弟子のような良好な関係を醸成します。講師を任された管理職は2時間の講義のために30時間以上の事前学習やローブレなどの準備の時間を自主的に創ります。その30時間は「人生の中で一番勉強になった、自分が変わった時間だった」が共通するコメントです。受講生の方も「自社の内容にあっているので実践的で楽しかった。社長の経営理念の講義を聞いて自分たちの仕事に誇りが持てるようになった。●●部長のノウハウには驚いた」と言う、外部研修では絶対に得られない感想が聞かれます。教えてもらう側の社員もやがては教える立場になる。教えてもらいながら講師となる自分の姿をイメージし自己啓発にも積極的になる。もちろん「社内に大学がある」と言う事は新卒採用の大きな魅力になります。